都道府県の健康格差、拡大 過去25年、寿命は4歳延伸 

平均寿命と死亡率の変化

 この25年間で日本の平均寿命が4・2歳延びるなど健康状態は全国で向上したが、都道府県別に見ると格差が拡大したとの研究結果を、東京大の渋谷健司教授(国際保健政策学)らのチームが20日、英医学誌ランセットに発表した。格差の原因は不明だが、医療体制や食事などの生活習慣以外に理由があると考えられるという。

 チームは今後、自治体の健康関連予算や住民の意識などに着目して因果関係を調べる方針。都道府県は地域の事情に応じた健康対策の推進が求められそうだ。

 チームは、国などが公表している死亡や病気に関する1990年と2015年のデータを使って独自に解析した。


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