2017年7月12日 19:39 | 無料公開
淀川の調査で確認されたイタセンパラの稚魚=5月、大阪市(国交省淀川河川事務所提供)
国土交通省淀川河川事務所などは12日、大阪市内の淀川で4~5月、国の天然記念物で、絶滅が心配される淡水魚イタセンパラの稚魚8888匹を確認したと発表した。観測を始めて以来最多で、2013年に放流した成魚が繁殖を繰り返して増えたとみられる。
確認したのは、13年10月に500匹の成魚を放流した地点で、川岸に近く流れが穏やかな「わんど」と呼ばれる場所。14年以降、稚魚の確認は毎年500~750匹にとどまっていた。
関係者は「地道な外来種の駆除が成果につながったのではないか」と話している。
イタセンパラはタナゴの仲間で、体長10センチほど。