淡水魚イタセンパラ、最多8千匹 大阪・淀川、繁殖成功 

淀川の調査で確認されたイタセンパラの稚魚=5月、大阪市(国交省淀川河川事務所提供)

 国土交通省淀川河川事務所などは12日、大阪市内の淀川で4~5月、国の天然記念物で、絶滅が心配される淡水魚イタセンパラの稚魚8888匹を確認したと発表した。観測を始めて以来最多で、2013年に放流した成魚が繁殖を繰り返して増えたとみられる。

 確認したのは、13年10月に500匹の成魚を放流した地点で、川岸に近く流れが穏やかな「わんど」と呼ばれる場所。14年以降、稚魚の確認は毎年500~750匹にとどまっていた。

 関係者は「地道な外来種の駆除が成果につながったのではないか」と話している。

 イタセンパラはタナゴの仲間で、体長10センチほど。


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