九電、玄海1号機廃炉13日着手 立地自治体了解で 

佐賀県の副島良彦副知事(右)から、玄海原発1号機の廃炉に関する了解文書を受け取る九電の山元春義取締役=12日午後、佐賀県庁

 九州電力は12日、玄海原発1号機の廃炉に関し、13日から解体に向けた準備作業を始めると明らかにした。廃炉までの工程を示した廃止措置計画を立地自治体の佐賀県と玄海町が了解したことを受けたもの。2043年度までの長期計画で、約365億円の費用を見込む。当面は3、4号機の再稼働に向けた作業と並行して進める。

 12日は副島副知事と玄海町長がそれぞれ九電幹部に安全協定に基づく「事前了解」を伝達。副島氏は国内の商業用原発で廃炉を完了した例はないことから、安全確保や情報共有をより徹底するよう要請。九電の山元取締役は「しっかり受け止め、安全を最優先に取り組む」と応じた。


  • LINEで送る