ふるさと納税活用策でシンポ 寄付金事業で移住者増も 

 ふるさと納税を活用して地域を活性化しようと、地方自治体の関係者らが意見交換するシンポジウムが12日、東京都内で開かれ、寄付金による事業で移住者が増えた北海道上士幌町の取り組みなどが紹介された。

 パネル討論で、上士幌町の竹中貢町長は認定こども園の無料化など子育て支援を充実させ、首都圏などからの移住者を呼び込むことに成功したと説明。「ふるさと納税が地方と都市を結ぶ大きな役割を果たした」と指摘した。

 長崎県平戸市の黒田成彦市長は、寄付を集めるための魅力的な返礼品を用意する努力が、特産の水産物を生かした新商品開発につながり、地場産業が活性化したと強調した。


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