沖縄戦の遺骨、DNA鑑定を要望 市民団体が厚労省に 

厚労省の担当者(手前左)に、沖縄戦没者遺骨のDNA鑑定を希望する遺族の要望書を提出するガマフヤーの具志堅隆松代表=12日午後、国会

 沖縄戦で亡くなった戦没者の遺骨を収集する市民団体「ガマフヤー」は12日、遺骨収集事業を担当する厚生労働省に、遺骨の身元特定に向け、希望する全ての遺族とのDNA鑑定を実施するよう要望した。

 具志堅隆松代表は鑑定を望む135人の遺族の名簿を提出。厚労省の担当者は「柔軟にやっていく。(希望者を)排除する気はない」とした。

 厚労省は現在、沖縄県の10地域で見つかった遺骨84検体の身元特定を進めている。これまでは部隊記録などを基に、軍人、軍属の遺族に鑑定への協力を呼び掛けていたが、今後は民間人の遺族も含め広く希望者を募る。


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