無痛分娩で妊婦死亡、体制整備を 日本産婦人科医会が提言へ 

 麻酔で出産時の痛みを和らげる「無痛分娩」で妊婦が死亡するなどの問題が相次いで発覚したことを受け、日本産婦人科医会が今夏にも、無痛分娩時の大量出血や合併症などに適切に対応できる体制を整えるよう提言を出すことが、関係者への取材で10日、分かった。

 大阪府などで、無痛分娩で出産した女性が死亡したり重い障害を負ったりする事故が相次いで判明。無痛分娩は近年増加傾向にあるとされ、医会が実施件数などの実態調査を進めている。

 医会は毎年、主に医師向けに出産前後の安全確保について「母胎安全への提言」をまとめており、今年初めて無痛分娩を取り上げる。


  • LINEで送る