米財務長官、富裕層増税検討せず 一部報道を否定 

 【ワシントン共同】ムニューシン米財務長官は9日、ABCテレビの番組に出演し、富裕層増税を検討する考えがないことを明らかにした。富裕層の負担強化を期待するリベラル勢力の反発も予想される。

 番組では、バノン首席戦略官兼上級顧問が所得税の最高税率を40%以上に引き上げるよう提唱していると一部報道が伝え、それが事実かどうかと問われたのに対し、ムニューシン氏は「それは違う。バノン氏がそう言及したとは聞いたことがない」と否定した。

 トランプ政権は4月に税制改革案を発表し、所得税率は7段階から3段階に簡素化、最高税率を39・6%から35%へ引き下げる方針を打ち出した。


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