東芝、米WD提訴 半導体売却妨害で賠償請求 

東芝の屋外看板(上、東京都港区)と、米ウエスタン・デジタルのビル(カリフォルニア州、ロイター=共同)

 経営再建中の東芝は28日、半導体子会社「東芝メモリ」(東京)の売却を妨害したとして、三重県四日市市の工場を共同運営する米ウエスタン・デジタル(WD)に総額1200億円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。不正競争行為の差し止めを求める仮処分命令も申し立てた。WDが米国で起こした訴訟に反訴した形で、対立は泥沼化の様相を呈してきた。

 東芝が上場を維持するには、東芝メモリ売却で来年3月末に負債が資産を上回る債務超過を解消することが不可欠だ。優先交渉先の産業革新機構を中心とする「日米韓連合」と契約を急ぐが、WDとの係争が障害となる恐れもある。


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