日欧、週内の閣僚協議視野 EPA、車・チーズ打開へ 

 政府は27日、欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の首席交渉官会合を開き、大詰めの折衝に入った。EUの首席が来日して2週間がたつものの、チーズなど欧州の農産品、日本車に双方が課す関税の扱いで隔たりを残す。打開策を探って週内にも岸田文雄外相らの閣僚級に格上げし、政治決着を図る流れを視野に入れる。

 7月の大枠合意を目指す協議は終盤に差し掛かり、27日は山本有二農相がEUで農業政策を担うホーガン欧州委員と電話会談し、農業分野での妥協を促した。28日にはEPA関係閣僚会議の作業部会を開き、関係省庁が対応を加速させる。


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