北方領土官民調査団、視察に着手 日ロ経済活動の実現探る 

北方領土・国後島の古釜布で、ロシア・サハリン州のコジェミャコ知事(手前左)から説明を受ける長谷川栄一首相補佐官(同右)ら=27日午後

 北方領土での日ロ共同経済活動を巡り、長谷川栄一首相補佐官を団長とする官民調査団69人が27日午後、チャーター船で国後島に到着した。7月1日までの調査活動に着手。5日間の日程で漁業や港湾、観光、病院などの施設を視察し、共同経済活動の実現可能性を探る。ロシア側主催の歓迎会で長谷川氏は「調査は具体的なプロジェクトを作り上げる上で重要な機会だ。有意義な視察にしたい」と述べ、実現への意欲を表明した。

 長谷川氏らは、4島を事実上管轄するロシア・サハリン州のコジェミャコ知事とも意見交換し、信頼関係を醸成したい考えだ。


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