夏バテ牛に「着る端末」開発 グンゼ、体温下げ乳量増 

グンゼが開発したウエアラブル端末「ウシブル」を着用した乳牛=京都府内

 グンゼは乳牛向けのウエアラブル端末を開発した。夏の暑さによるストレスで乳量が落ちるのを抑えるため、冷感素材の生地に自動で給水し気化熱で体温を下げる仕組み。温暖化で夏の猛暑対策が酪農家の課題となっており、来夏の本格販売を目指す。

 端末の名称は「ウシブル」。スポーツウエアにも使う伸縮性に優れた独自開発の素材を採用し、乳牛の首や肩の部分を覆う。生地には乾き具合を検出するセンサーが織り込んであり、乾燥すると外付けのチューブから適量の水を供給。体表面の温度を約5度下げる効果があるという。

 夏場の乳量は通常、他の季節に比べて1割ほど下がるとされる。


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