米国、査証で混乱や訴訟急増も 新大統領令執行に懸念 

 【ワシントン共同】トランプ米政権は26日、米連邦最高裁の判断を受け、イスラム圏6カ国からの入国を制限する新大統領令執行に向けた準備に入った。だが最高裁の決定には曖昧さが残り、査証(ビザ)発給などで混乱を懸念する声も。専門家は政府相手の新たな訴訟が相次ぐと警告している。

 米政府は最高裁の判断から72時間後をめどに、関係国や業者に事前通知をした上で大統領令を執行する見通し。スパイサー大統領報道官は26日、記者団に「執行の手順を検討している」と説明した。

 最高裁は26日の判断で、米団体や米在住者との「正当な関係」を持たない渡航者に限って入国を規制できるとした。


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