イラク・モスル、恐怖で3年統治 蛮行尽くす「イスラム国」 

「イスラム国」に殺害された妻の墓参り後、子どもを抱えて取材に答えるオマル・ムニールさん=25日、イラク・モスル東部(共同)

 過激派組織「イスラム国」(IS)はイラク国内の最大拠点だった北部モスルを2014年に制圧した後の3年間、蛮行の限りを尽くしてきた。公開処刑、むち打ち、略奪―。市全域の完全奪還が迫る中、避難民らがISの恐怖統治の実態を27日までに明らかにした。

 「ISが数年前、同性愛者とする男性らを高層の建物から突き落とし、処刑したのを見た」。モスルを脱出した10代の男性が証言した。

 ISはイスラム教スンニ派の過激派組織。極端な宗教解釈で住民生活に厳しい規制をかけ、たびたび公開処刑も実施。女性の単独外出を禁止し、男性のひげそりも禁じた。(モスル、ハジル共同)


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