調査団、北方領土に 共同経済活動の実現性探る 

北方四島視察のため、船に乗り込む官民調査団員ら=27日午前、北海道・根室港

 北方領土における日本とロシアの共同経済活動の実現性を探るため、政府と民間による約70人の調査団が27日午前、北方四島に向け北海道・根室港を出発、同日午後に国後島に到着した。5日間の日程で国後のほか、択捉、色丹島を訪問。ロシア側の調査団と合同で、事業案として有力視されている水産加工、観光、医療分野などの関連施設を視察し、関係者と意見交換する。

 日本側には、北方領土での日本企業の経済活動を通じ、領土返還への環境整備を図る狙いがある。ロシア側の要望を踏まえつつ、実現可能な事業案を早期に策定できるかが焦点となる。


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