放流事故、慣習でサイレン使わず 新潟県の加治川治水ダム 

 新潟県新発田市の加治川治水ダムで、観光放流により下流の水位が上昇し、川遊びをしていた母子が流された事故で、新潟県は26日、「放流時にサイレンなどで下流に周知するとした県の規則を慣習的に実施していなかった」とする調査結果を発表した。

 県によると、1980年代後半ごろまではサイレンで周知していたが、その後は「周辺住民からサイレンがうるさいといった苦情があった」などとして、慣習としてサイレンを鳴らさなくなったと説明。県内にある他の七つのダムでも、同様にサイレンによる周知をしていなかった。

 今後は規則に基づき、ダム放流時にはサイレンによる周知を徹底する。


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