長野・池田満寿夫美術館が休館へ 入館者減で7月末 

 小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞を受賞したほか、版画家としても知られた故池田満寿夫さんの作品を収蔵、展示している「池田満寿夫美術館」(長野市)が入館者減などを理由に7月末、休館することになった。運営する長野県小布施町の菓子製造「竹風堂」が23日、明らかにした。休館期間は「無期限」としている。

 長野は池田さんが高校時代を過ごしたゆかりの地。池田さんと親交があった竹風堂が1997年4月に同美術館をオープンした。現在の収蔵品は池田さんの版画や油絵、水彩画など約2千点。

 休館後も作品を引き続き保管し、他の美術館への貸し出しを検討する。


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