2017年6月23日 12:56 | 無料公開
「平和の礎」に刻まれた両親と兄弟の名前に手を合わせ涙ぐむ遺族の女性=23日午前、沖縄県糸満市の平和祈念公園
沖縄県は23日、太平洋戦争末期の沖縄戦で犠牲になった24万人以上をしのぶ「慰霊の日」を迎えた。72年前のこの日、旧日本軍は組織的な戦闘を終えたとされる。最後の激戦地となった同県糸満市摩文仁の平和祈念公園で、恒久平和を誓う「沖縄全戦没者追悼式」(県など主催)が営まれた。翁長雄志知事は平和宣言で、米軍が絡む事件や事故が相次いでいることを指摘し、基地負担の軽減へ向けた国民の議論を促した。式典には遺族や安倍晋三首相も参列した。
平和宣言で翁長氏は、国内の米軍専用施設の約70%が今なお沖縄に集中していることを強調し「負担軽減と逆行している」と訴えた。