独政府がウイルスで通信監視 法案可決、テロ対策強化 

 【ベルリン共同】ドイツ連邦議会(下院)は22日、治安当局がテロなどの捜査のため、国民のスマートフォンやタブレット端末にウイルスを感染させてハッキングし、LINE(ライン)のような通信アプリでのやりとりを監視できるようにする法案を可決した。

 ドイツメディアによると、法案は連邦参議院(上院)の承認を必要としておらず、法案はこのまま成立する見通し。

 ドイツ政府はイスラム過激派によるテロが相次いでいることを受け、治安対策を大幅に強化する方針。ハッキングには裁判官の承認が必要だが、野党からは幅広い国民監視につながりかねないと懸念する声が上がっている。


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