風邪薬成分に無届けで中国製混入 原薬メーカー、処分へ 

原薬メーカー「山本化学工業」の本社前に集まった報道陣=22日午前、和歌山市

 風邪薬の成分として使われる解熱鎮痛剤アセトアミノフェンを製造している国内大手の原薬メーカー「山本化学工業」(和歌山市)が、届け出をせずに自社製品に中国製アセトアミノフェンを混ぜて、製薬会社に出荷していたことが22日、厚生労働省への取材で分かった。同省は医薬品医療機器法違反に当たるとして、5月に和歌山県と合同で山本化学工業を立ち入り調査。県が近く処分する見通し。

 厚労省は、中国製を混入した製品の成分を分析した結果、品質などに問題はなく、健康被害の相談もないとしている。山本化学工業は、全製品の出荷を自粛しているとした。


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