西之島、海図と地形図発行 噴火で領海70平方キロ拡大 

海上保安庁が新たに発行する海図上の小笠原諸島・西之島

 海上保安庁は21日、2013年からの噴火活動で面積が約9倍に広がった小笠原諸島の無人島、西之島(東京)周辺の新しい海図が完成し、30日付で発行すると明らかにした。島の海岸線を確定させたことで、領海が約70平方キロ広くなる。国土地理院も、陸地の地形図や空中写真を30日に刊行すると発表した。

 西之島は東京の南約千キロの太平洋上にあり、13年11月以降、噴き出した溶岩によって陸地が徐々に拡大。国土地理院によると、1991年7月に0・29平方キロだった面積は、昨年12月時点で2・72平方キロに広がり、最高標高も25メートルから143メートルになった。


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