全国初の台付き編み籠出土、奈良 弥生周溝墓 

奈良県橿原市の瀬田遺跡から見つかった弥生時代後期末の編み籠=21日

 奈良県橿原市の瀬田遺跡で、弥生時代後期末(2世紀後半)の箱形の台が付いた編み籠が初めて見つかり、奈良文化財研究所が21日、発表した。研究所は「状態も良く、素材や製作方法が分かり、弥生時代の工芸技術を知る貴重な例」としている。

 籠は円形周溝墓の溝から出土。ラーメン鉢のような形とみられるが、半分は失われ、つぶれた状態で出土した。復元すると高さ20センチほどになるとみられる。細くそいだササを使用し、底部は「網代編み」、側面は「ござ目編み」など部分によって4種類の編み方を使い分けていた。

 台は「四方転びの箱」と言われる箱形の木製品。


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