補助犬お断りの劇場16% 法浸透せず、ペット扱い? 

文化施設の補助犬受け入れ状況

 コンサートホールなどがある全国の文化施設や劇場のうち、体に障害のある人が盲導犬などの補助犬を同伴できない施設が約16%あることが、日本財団などのチームの調査で分かった。

 身体障害者補助犬法は、劇場や飲食店など不特定多数の人が利用する施設での補助犬受け入れ拒否を原則、禁じている。昨年施行の障害者差別解消法でも拒否は不当な差別に当たり、法の趣旨が十分に浸透していない実態が浮かんだ。

 調査を担当したバリアフリーイベントディレクターの南部充央さんは「訓練をきちんと受けた補助犬への理解が進まず、ペットと同じように捉えている施設があるのではないか」と話している。


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