市教委「重大事態該当せず」撤回 茨城中3いじめ自殺、遺族に謝罪 

中島菜保子さんが自殺したことについて協議する茨城県取手市教委の臨時会=30日午後、取手市役所藤代庁舎

 茨城県取手市教育委員会は30日、臨時会を開き、2015年11月に市立中学3年の中島菜保子さん=当時(15)=が自殺したことが、いじめ防止対策推進法の「重大事態」に該当しないとした議決を撤回したと明らかにした。

 市教委の矢作進教育長は会見し「いじめの有無が確認できず『該当しない』と議決したが、自死が重大事態だった」と撤回の理由を説明。「配慮に欠けた判断だった」として遺族に謝罪した。

 菜保子さんは「いじめられたくない」と日記に書き残していたが、市教委は、いじめにより心身に大きな被害があったとする「重大事態」に該当しないと議決していた。


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