震災避難10万人下回る 避難指示解除が影響、復興庁 

3月、福島県大熊町などから避難してきた人たちが暮らすいわき市の仮設住宅

 復興庁は30日、今月16日時点の東日本大震災の避難者が、全国で9万6544人になったと発表した。震災直後の推計47万人から6年2カ月で、ようやく10万人を下回った。東京電力福島第1原発事故による避難指示の一部解除に加え、自主避難者の住宅無償提供が3月末で打ち切られ、避難先の民間賃貸住宅を退去した人などが数字上、避難者数に計上されなくなったことが要因だ。

 福島県内の避難指示は一部で解除されたが、今も7市町村の約2万4千人を対象に継続中で、自宅に戻るめどは立たない。津波被災地の一部でも復興は遅れ、今も仮設住宅などで避難生活を送る被災者も多い。


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