がん最先端医療全国展開へ 遺伝子調べ、治療法選択 

 がん患者のゲノム(全遺伝情報)を調べて適した治療法を選ぶ最先端の「がんゲノム医療」で、全国展開に向けた実行計画をまとめた厚生労働省の報告書案が28日、明らかになった。先行して本年度中に7カ所程度の「中核拠点病院」を指定。2年以内に実施病院をさらに増やし、数年後には全都道府県の病院で実施することを目指す。

 高い効果が期待される画期的な医療を地方でも受けられるようにし、がん死亡率のいっそうの低下を狙う。29日の専門家会議に報告書案を示し、厚労省が予算措置を検討する。

 がんゲノム医療は、原因となる遺伝子の変異を調べ、最適の薬や治療法を選ぶ。


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