首脳宣言「保護主義と闘う」明記 タオルミナのG7サミット閉幕 

拡大会合でドイツのメルケル首相(左端)と言葉を交わすトランプ米大統領(右から2人目)=27日、イタリア南部シチリア島タオルミナ(代表撮影・共同)

 【タオルミナ共同】イタリア南部シチリア島タオルミナで開かれていた先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は27日午後(日本時間同日夜)閉幕し、首脳宣言を発表した。反保護主義については、文言の記述に否定的だったトランプ米大統領が譲歩し「自由な市場を維持し、保護主義と闘う」と明記。ただ地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の在り方を巡っては合意に至らず、米を抜いた6カ国と欧州連合(EU)で「速やかな実行」を目指すと盛り込んだ。

 重要議題で足並みが乱れるのは異例で、G7の弱体化が進み、発信力がさらに弱まりそうだ。


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