2017年5月26日 19:58 | 無料公開
水槽から大きな頭を出すメガマウスザメ(中央)=26日午後、三重県南伊勢町
三重県尾鷲市沖20キロの熊野灘で26日未明、希少なサメの一種「メガマウスザメ」が漁船の巻き網に掛かり、同県南伊勢町の奈屋浦港に生きたまま運ばれた。体長は5メートルほどで大きな傷もなく、関西地方の水族館などから「引き取りたい」との打診があるという。
漁船の中の水槽を泳ぐメガマウスは濃い灰色で時折、水面に大きな頭をのぞかせた。捕獲時に付近で操業していた漁師の山本悦生さん(44)は「10年ほど前に死んだメガマウスが揚がったことはあるが、生きているのを見るのは初めて」と驚いていた。
メガマウスはインド洋などの水深100メートル付近に生息、大きな口が特徴だ。