米高裁も入国規制認めず 大統領令はイスラム差別 

トランプ米大統領(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】イスラム圏6カ国からの入国を規制するトランプ米政権の新たな大統領令について、南部バージニア州のリッチモンド連邦高裁は25日、連邦地裁が出していた一時差し止めの仮処分命令を支持する決定を出した。大統領令は、米国憲法が禁じる特定の宗教への「差別」と認定した。新大統領令への高裁判断は初めて。

 トランプ政権は抜本的なテロ対策のため入国規制が必要だと訴えてきた。看板政策が「差別」と認定され、2月に高裁で差し止められた旧大統領令に続いて退けられたことでトランプ大統領には大きな痛手となった。


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