加計学園文書「確実に存在」 文科前次官が会見で証言 

加計学園の獣医学部新設計画を巡る記録文書について記者会見する文科省の前川喜平前事務次官=25日午後、東京・霞が関

 文部科学省の前川喜平前事務次官は25日、東京都内で記者会見し、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人加計学園の獣医学部新設計画を巡り、「総理の意向」などの文言が含まれる記録文書について「確実に存在していた」と強調した。計画への国の対応を「行政の在り方がゆがめられた」と批判した。計画に携わった事務方トップの証言で、文書の存在や内容を否定する政府の姿勢に疑問の声が強まるのは必至。

 民進など野党4党は国対委員長会談を26日に開くことで一致。前川氏の国会招致や、衆院予算委員会の集中審議開催などを求める方針。前川氏は証人喚問の要請があれば応じる意向を示した。


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