取り調べ調書に通訳ミス、大阪 120カ所、鑑定で判明 

 妻の首を絞めて殺害したとして、殺人の罪に問われた中国籍の王延華被告(68)の捜査段階の取り調べで、大阪府警の通訳人による誤訳や通訳漏れなどのミスが約120カ所あったことが大阪地裁の鑑定で分かった。地裁(伊藤寿裁判長)は24日、殺意を認めた上で、被告に懲役7年(求刑懲役11年)の判決を言い渡した。

 被告は昨年2月10日午後、大阪市平野区の自宅で妻=当時(64)=の首を両手で絞めて殺害しようとしたとして、翌11日に大阪府警平野署に殺人未遂容疑で逮捕された。妻がその後、低酸素脳症で死亡し、被告は殺人罪で起訴された。


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