日立、超音波で無痛の乳がん検診 20年にも実用化 

日立製作所が開発した乳がん検査装置の模型

 日立製作所は24日、水に浸した乳房に超音波を当てることで、痛みを伴わず簡単にがん検診ができる技術を開発したと発表した。既にイヌの臨床試験で微小な腫瘍の検出に成功した。北海道大病院と共同研究を進め、2020年ごろにも人体への実用化を目指す。

 新技術は、受診者に検査台の上にうつぶせになってもらい、乳房を台に開いた穴から水を満たした検査容器に入れる。360度の方向から超音波を照射してスキャンし、音波の速度などから腫瘍の有無を解析する。

 スキャン自体は1分程度で終了する。腫瘍の粗さや硬さが分析でき、悪性腫瘍は表面が粗くなる傾向がある。


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