神戸連続殺傷20年で父親が手記 犯罪被害者支援、なお課題 

 1997年の神戸の連続児童殺傷事件で、小学6年土師淳君=当時(11)=が亡くなって24日で20年となるのに合わせ、父守さん(61)が手記を公表した。「長い年月のように思うが、過ぎてしまえば、つかの間のよう」と心境を明かし、取り組んできた犯罪被害者支援について「改善すべき問題はまだまだ残っている」と訴えた。

 当時、中3で14歳の少年が逮捕されたことで社会に衝撃が広がり、今も少年法の厳罰化や被害者支援の在り方などに影響を与え続けている。

 手記で守さんは、「被害者問題を改善しようという機運が続いていたが、もうこの程度でという雰囲気が出ている」と懸念を表明した。


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