ブラジル大統領の捜査許可 証人買収関与か、辞任否定 

 【サンパウロ共同】ブラジル与党政治家ら多数を巻き込んだ政界汚職疑惑に絡み、テメル大統領が証人の口封じのための買収に関わっていた疑いが浮上し、同国最高裁は18日、検察側にテメル氏への捜査を許可した。地元メディアが報じた。テメル氏は同日、国民向けにテレビ演説し、疑惑を否定した上で辞任はしないと明言した。

 18日付の同国有力紙グロボによると、食肉加工大手企業の幹部が3月、自社の抱える問題の相談などでテメル氏と面会し、汚職の罪で獄中にいる元下院議長に何も話さないよう口止め料を毎月支払っていると報告。元議長は与党議員らの汚職疑惑について多くを知っているとみられる。


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