2017年4月30日 18:44 | 無料公開
東日本大震災の遺構として一般公開が始まった荒浜小校舎の2階の職員室に置かれていたキャビネット。側面のさびが津波の爪痕を示す=30日午後、仙台市
仙台市は30日、東日本大震災の津波で被災し、津波の脅威や教訓を伝える震災遺構として整備を進めてきた市立荒浜小校舎の一般公開を始めた。市によると、親子連れなど約860人が訪れ、天井がはがれ落ちた教室や津波で大きく曲がったベランダの柵などを食い入るように見つめた。
海岸から約700メートルにある4階建て校舎は震災時、津波が2階まで到達。児童や住民ら約320人が避難して救助されたが、周辺では多数の犠牲者が出た。校舎の被災状況や被災直後の写真を見学でき、屋上からは、かつて民家があった更地で進むかさ上げ道路などの工事の様子を一望できる。