高山祭、春秋屋台勢ぞろい 55年ぶり、遺産登録祝い 

大勢の観光客の前で披露された、からくり人形が舞う春と秋の高山祭の屋台=29日、岐阜県高山市

 春と秋の高山祭の屋台計23台が勢ぞろいする「総曳き揃え」が29日、岐阜県高山市で始まった。高山祭など33の祭りが国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」に登録されたことを祝う記念行事で、市によると、春秋の屋台が同時に登場するのは55年ぶりという。

 糸に操られたからくり人形が春秋の屋台の上で舞い、観光客を魅了した。夫婦で訪れた千葉市の主婦片木美穂子さん(68)は「屋台ごとに細工が違っていることに驚いた。精巧な造りを間近で見られて良かった」と笑顔で話した。

 夜は約100個のちょうちんをともした春の12台と秋の11台が町を回る。


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