シャープ3年ぶり営業黒字 鴻海と協業、費用削減が奏功 

記者会見するシャープの野村勝明副社長=28日午後、東京都中央区

 経営再建中のシャープが28日発表した2017年3月期連結決算は、本業のもうけを示す営業損益が624億円の黒字(前期は1619億円の赤字)となり、3年ぶりに黒字転換した。親会社となった台湾の鴻海精密工業の下で、原材料の調達価格を引き下げるなどコスト削減が進んだ。

 一方、収益改善が見込めない工場で、投資額を回収できなくなったとして、346億円の減損損失を計上したことなどから、純損益は248億円の赤字(前期は2559億円の赤字)となった。赤字は3年連続。

 売上高は前期比16・7%減の2兆506億円にとどまった。


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