探査機、土星の“輪くぐり”成功 NASAのカッシーニ 

土星の輪の内側に向かう無人探査機カッシーニの想像図(NASA提供・共同)

 【ワシントン共同】米航空宇宙局(NASA)は27日、無人探査機カッシーニが土星と土星の輪の間を通り抜けて飛行するのに初めて成功したと発表した。

 カッシーニは2004年に土星を回る軌道に入って観測を続けてきたが、今回は濃いガス状大気の上層からこれまでで最も近い3千キロの距離を通過した。さらに輪をくぐる軌道を回って観測を続け、今年9月に大気に突入して燃え尽き、任務を終える。

 NASAは輪の通過時に撮影した土星の大気の画像を公開。大きな目のような渦状の模様が捉えられている。


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