損失隠し、590億円賠償命令 オリンパス旧経営陣に、東京地裁 

左からオリンパスの菊川剛元会長、山田秀雄元常勤監査役、森久志元副社長

 オリンパスの巨額損失隠し事件を巡り、会社に損害を与えたとして、同社と株主が旧経営陣に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は27日、総額約590億円をオリンパスに支払うよう命じた。

 大竹昭彦裁判長は、損失隠しの影響でオリンパスが2007年3月期~11年3月期に実施した中間、期末配当などは、実際に分配可能だった額を超えて実施されたと指摘。「配当議決に賛成しており、会社法に基づいて責任を負う」として、菊川剛元会長(76)、山田秀雄元常勤監査役(72)、森久志元副社長(59)の3人に、約586億円を支払うよう命じた。


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