2017年4月27日 20:57 | 無料公開
左からオリンパスの菊川剛元会長、山田秀雄元常勤監査役、森久志元副社長
オリンパスの巨額損失隠し事件を巡り、会社に損害を与えたとして、同社と株主が旧経営陣に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は27日、総額約590億円をオリンパスに支払うよう命じた。
大竹昭彦裁判長は、損失隠しの影響でオリンパスが2007年3月期~11年3月期に実施した中間、期末配当などは、実際に分配可能だった額を超えて実施されたと指摘。「配当議決に賛成しており、会社法に基づいて責任を負う」として、菊川剛元会長(76)、山田秀雄元常勤監査役(72)、森久志元副社長(59)の3人に、約586億円を支払うよう命じた。