阿寒湖、越冬のマリモ引き揚げ 観察センターで展示へ 

北海道釧路市の阿寒湖で引き揚げられバケツへ移されるマリモ=26日

 北海道釧路市の阿寒湖で26日、越冬のため昨年12月から湖底に沈められていた国の特別天然記念物マリモが引き揚げられた。湖内のチュウルイ島にある「マリモ展示観察センター」が、冬季閉館を経て29日に開館。引き揚げられた130個も、センターで展示される。

 阿寒湖では冬季、氷点下20度近くまで気温が下がり、全面に氷が張る。26日も薄く氷が残っており、係員らは籠に入った緑色のマリモを一つ一つバケツへ移し、展示用の水槽まで運んだ。マリモの直径は最大約30センチ。

 阿寒湖の湖底には、15センチ以上のマリモが約20万個、小さなものを含めると6億個が群生している。


  • LINEで送る