元島民の北方領土訪問を調整 5月にも開始、空路利用も 

 日ロ両政府が、北方領土への航空機による元島民のビザなし訪問を5月中にも開始する方向で調整していることが分かった。従来のチャーター船に加え、空路も利用できるようにして、高齢化が進む元島民の負担を軽減する。27日夜の安倍晋三首相とプーチン大統領との首脳会談で確認する方向だ。外交筋が26日、明らかにした。首相は27日午前、ロシア・モスクワに向け、政府専用機で羽田空港を出発する。

 空路での北方領土訪問は2000年10月以来となる。両首脳は昨年12月の会談で、元島民による4島訪問手続きの簡素化で合意。ビザなし訪問の本格化に合わせ、早期実施の必要があると判断した。


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