元規制委、地震想定の欠陥訴える 大飯原発差し止め控訴審 

島崎邦彦・東京大名誉教授

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県)の運転差し止め訴訟控訴審の口頭弁論が24日、名古屋高裁金沢支部(内藤正之裁判長)で開かれ、原告の住民側証人として出廷した元原子力規制委員の島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)が、同原発の地震想定には欠陥があると訴えた。

 島崎氏は2012~14年、規制委の委員長代理を務め、大飯原発の地震対策の審査を指揮。退任後、同原発の耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)を算出するのに使った計算式を検証し、過小評価となる可能性があることが分かったとして昨年6月、住民側が控訴審に陳述書を提出していた。


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