博多の陥没「異変の予見困難」 国の第三者委が報告書案 

 福岡市のJR博多駅前の道路大規模陥没事故で、国土交通省の第三者委員会がまとめた報告書案の全容が29日、判明した。市営地下鉄工事のトンネル上部のもろい岩盤層の厚さが想定より薄く、地下水の圧力で多くの亀裂が入ったことが主な要因と判断。市や大成建設を代表とする共同企業体(JV)の事前調査などではこれらの状況を「正確に把握することは難しかった」との内容を盛り込んだ。

 第三者委は30日に3回目の会合を開き、報告書を取りまとめる。今後、市やJVによる事前調査がどのように行われたのかの検証が焦点になりそうだ。


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