2017年3月29日 21:31 | 無料公開
経営破綻した旅行会社「てるみくらぶ」(東京)が少なくとも2014年から粉飾決算を繰り返していたことが29日、破産手続き開始申立書で分かった。実際には赤字だったのに、決算書上は黒字に見せかけていた。同社のずさんな経営実態が浮き彫りとなった。 また最後の決算となった16年9月期は、決算書上は営業損益が1億1千万円の黒字となっているが、実際は15億円以上の赤字だった。4億5千万円のプラスとしていた純資産も、数年間にわたる粉飾で実際には74億円程度の債務超過に陥っていたとみられる。 申立書によると、同社は14年9月期から営業損益が大幅赤字となっていた。