核兵器禁止条約、不参加を表明 日本、保有国との分断懸念 

27日、「核兵器禁止条約」制定交渉が行われる国連本部に到着した高見沢将林軍縮大使(中央)=ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】核兵器を非合法化し、廃絶を目指す「核兵器禁止条約」制定に向け、ニューヨークの国連本部で27日(日本時間同日深夜)に始まった会議で演説した日本の高見沢軍縮大使は、核兵器保有国が参加しないまま条約交渉を進めれば国際社会の分断が深まるとして「建設的かつ誠実に参加するのは困難」と述べ、交渉への不参加を表明した。

 岸田文雄外相は28日、首相官邸での記者会見で「交渉には参加しない」と表明。唯一の被爆国として国際社会に対して核廃絶を訴えてきた日本が、核兵器を禁じる史上初めての条約制定交渉に加わらないことに、被爆者らからは強い憤りの声が上がっている。


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