福井でクロウミガメを保護 日本海で初、漁港沖の定置網に 

福井県高浜町沖で保護されたクロウミガメ=25日、福井県坂井市の越前松島水族館

 福井県坂井市の越前松島水族館は25日、同県高浜町沖で保護したクロウミガメを報道陣に公開した。同水族館によると、日本海側での確認例は初めてという。研究者は「餌の海藻を探しているうちに泳ぎ着いたのではないか」と話している。今夏の一般公開を目指し準備を進める。

 同水族館によると、高浜町の小黒飯漁港沖約100メートルに仕掛けた定置網にカメが掛かっているのを漁師が14日に発見。水温が低いと衰弱するため、同水族館が保護した。沖縄美ら海水族館(沖縄県本部町)に写真を送り、クロウミガメと判明した。甲羅の長さは約60センチで体重約35キロ。性別は不明という。


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