南スーダンPKO陸自に撤収命令 5月末までに帰国、貢献策を模索 

2013年3月、南スーダン・ジュバで、道路の側溝工事を行う陸上自衛隊の施設部隊(共同)

 稲田朋美防衛相は24日、南スーダン国連平和維持活動(PKO)に派遣中の陸上自衛隊部隊に撤収命令を出した。部隊は残った道路整備などの業務を完了後、5月末までに順次帰国する。日本が部隊を派遣するPKOはなくなり、政府は別のPKOへの部隊派遣も含め、自衛隊の新たな海外貢献策を模索する意向だ。

 命令に先立ち稲田氏は防衛省で幹部会議を開き「隊員一人一人の努力を高く評価する。日本の誇りだ」と強調。隊員の帰国に向けて万全の態勢を取るよう指示した。

 防衛省は、装備品を国連に譲与する手続きなどを担う撤収支援隊約60人を、南スーダンや周辺国に送る。


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