日銀総裁、金利目標引き上げない 緩和継続訴え 

 日銀の黒田東彦総裁は24日、東京都内で講演し「海外の長期金利の上昇に応じて、長期金利の操作目標を引き上げるということはない」と述べ、長期金利を低く抑える現行の金融緩和策の継続を訴えた。

 黒田氏は、日銀が目指す物価上昇率2%にはなお遠いとして「金融緩和度合いを緩める理由はない」と強調。物価と経済情勢の見通しについて、いずれも想定を上回るよりも下回るリスクの方が大きいと説明した。

 日銀は16日の金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0・1%とし、長期金利を0%程度で推移させる金融緩和策の据え置きを決めた。


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