拉致家族会、結成20年で訴え 悔しさ、無念言葉にならず 

拉致被害者家族会が結成20年を迎えるのを前に、記者会見する横田早紀江さん(中央)=23日午後、国会

 北朝鮮による拉致被害者家族会と支援団体が23日、国会内で記者会見し「02年に5人の被害者を取り戻す成果があったが、その後は1人も取り戻せていない。この悔しさと無念は言葉にならない」とする声明を発表、全被害者の年内帰国を訴えた。家族会は25日に結成20年を迎える。

 会見に臨んだ田口八重子さん=失踪当時(22)=の兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(78)は「結成から20年、拉致発生から40年、なぜ助けられないのか、誰の責任なのか問いただしたい気持ちだ」と述べ、悔しさをにじませた。また、メンバーの高齢化を踏まえて「動けるうちは代表を続ける覚悟だ」と強調した。


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