淡路島5人殺害、死刑判決 42歳男、完全責任能力認定 

刺殺事件があった現場に向かう兵庫県警の捜査員=2015年3月10日、兵庫県洲本市

 兵庫県洲本市(淡路島)で2015年3月、男女5人をサバイバルナイフで刺殺したとして、殺人と銃刀法違反の罪に問われた平野達彦被告(42)の裁判員裁判の判決で、神戸地裁(長井秀典裁判長)は22日、「正常な心理で殺害を決意、実行した。完全責任能力があった」と求刑通り死刑を言い渡した。弁護側は判決を不服として即日控訴した。

 公判は平野被告が事件当時、正常な精神状態かどうかが争点だった。

 判決理由で長井裁判長は、長期間の向精神薬服用による被告の精神疾患は「被害者から攻撃を受けている」という認識には影響したが「殺害行為への影響はほとんどない」と指摘した。


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