退位後呼称に「上皇」 有識者会議で専門家 

天皇陛下の退位を巡る有識者会議の第10回会合に臨む今井敬座長(左から2人目)ら=22日午前、首相官邸

 政府は22日午前、天皇陛下の退位を巡る有識者会議(座長・今井敬経団連名誉会長)の第10回会合を首相官邸で開いた。退位後の制度設計に関する意見聴取で、出席した4人のうち3人の専門家は呼称について、かつて使われていた「太上天皇」か、略称である「上皇」を推す見解をそれぞれ表明した。1人は医学的観点から意見を述べた。1月の論点整理公表以降、約2カ月ぶりの議論再開で、4月下旬にも最終提言をまとめる方針だ。

 3人はいずれも退位後の敬称に関して「陛下」とし、墓は歴代天皇と同じ「陵」とするのが望ましいとの意見を示した。


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